ロヒンギャ問題について
【ロヒンギャとは】
ロヒンギャとは、ミャンマー西部のラカイン州北部に住むイスラム系少数民族。人口は約80~100万人。バングラデシュ・パキスタン・タイなどにも居住する。ミャンマー政府はロヒンギャ族を国の構成民族と認めず、国籍を与えていない。英語表記では、Rohingyaと表記される。
【送り返される難民】
イスラム教を国教とするマレーシア、インドネシアは、これまで多くのロヒンギャ族の難民を受け入れてきたが、余りにも多くのボートピープルが押し寄せるため、ここに来て方針を転換、上陸させない方針をとっている。また、ミャンマー政府自体にも国籍を付与されていないので、送り返すことが困難な現状だ。
【ブローカーの増加】
ロヒンギャ問題を利用した、不法入国関連のビジネスも横行しているようだ。バングラデシュからの密入国者を、ロヒンギャを名乗らせ、その結果、送り返されるリスクも減る。違法であるのは事実であるが、逼迫した貧困状況下で、海外移住に賭ける気持ちも分からなくもない。