IndonesiaStartupNews

東南アジア界隈について

Bukalapak / Achmad Zaky 飲食店経営失敗からインドネシア最大級ECサイトへの軌跡

f:id:ayominum:20151002153927p:plain

Bukalapakとは、C2CのECサイトであり、特に個人や小規模販売者に注力している。インドネシア最大級のECサイトのひとつだ。2014年の取引額は、80万ドル以上。80万人以上の販売者、500万点以上の製品数。現在従業員は200〜500名。2011年9月にCEO Achmad Zaky氏、CTO Nugroho Herucahyono氏によって開設。2011年7月にBatavia Incubator、2012年9月にGREE Ventures、2014年2月にGREE Ventures, 500 stratups, Aucfan, IREP、2015年2月にEmtek Groupから資金調達。

CEO Achmad Zaky氏は中部ジャワで育ち、両親は中学校の先生であり、両親は彼が政府や大企業で働くことを望んでいた。しかし、小さい頃から大金を稼ぎたかった彼は、両親と決別し、Bukalapakを立ち上げた。Bukalapak創業の原体験とも言えるのは、小学校時代に父親からパソコンを買い与えられたことであり、そこからテクノロジーにのめり込んでいった。また、友人の多くがバンドン工科大学に進み、起業を志していたこともあり、彼自身もバンドン工科大学に進学した。

バンドン工科大学では、2年次にプログラミングコンテストの賞金で、ヌードルショップ事業に着手。ヌードルショップ事業には失敗したが、その後もコンピューター関連で数々の受賞を果たし、Batavia Incubatorの目に留まった。そして、Bukalapakに至った。

彼は、失敗を恐れず、失敗から学び続ける重要性を説いている。恐らく、ヌードルショップの失敗が無ければ、今のBukalapakの成功は無い。また、現在、彼の妻は仕事を辞めて、イスラム女性専門のベール、ヒジャブのオンライン販売事業に着手中。

インタビューでAchmad Zaky氏は、約500万人程度のインドネシアのEC利用者の母数を増やしたいと述べている。現在、インドネシアでは7000万のFacebook利用者、1000万のニュースサイト利用者が存在し、EC利用者の潜在力を確信している。ゆくゆくは、ワンクリックで、朝に注文したものが、夕方に届く便利なサービスにしたいと考えている。

Bukalapakの在るべき姿として、個人経営、小規模経営への思い入れがあり、インドネシア原産の良い製品を、島々や距離を関係なく繋ぎ、インドネシアが誇るサービスにしたいという目標がある。中国、アメリカ、日本に、それぞれ独自のNo.1のECサイトがあるように、インドネシアECサイトNo.1として、Bukalapakを、インドネシアを盛り上げたいという想いがあるようだ。

f:id:ayominum:20151002143716p:plain

https://www.bukalapak.com/

https://www.youtube.com/watch?v=lmKsOMUemnY

Achmad Zaky インタビュー