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東南アジア界隈について

iPhone6 1000円で販売/Matahari Mall

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先月、ローンチされたマーケットプレイス"Matahari Mall"は、オープン記念に99%オフセールを行った。iPhone6は約1000円、SK-Ⅱの化粧品セット100円、ニューバランスの靴も100円と大盤振る舞いであったようだ。(実際に何台限定なのか不明だが、相当混乱したことが予想される。実際、サイトがダウンしたらしい。)

Matahari Mallは今年初めに、インドネシアの財閥起業であるLippo Groupより、5億米ドルの投資を受けている。バックに豊富な資金力があり、がんがんテレビCMも流している。2015年度の第3四半期では、Rp777,299 miliar(約70億円)を広告費として使い、Tokopedia Rp186,129 miliar、OLX Rp168,764 miliar、BukaLapak Rp75,404 miliar、Lazada Rp31,638 miliar、Elevenia Rp6,535 miliarと比較しても、相当使っていることが分かる。

2016年には、約45億米ドル規模にインドネシアのEC市場が成長する見込みがあり、自らをインドネシアのAlibabaと自称するMatahari Mallが今後、どういった動きを見せるか面白そうだ。決済に関しては代引きが一般的であるが、今後、変化が見られるだろう。また、スマートフォン所有率も、昨年度28%から本年度43%に大幅に向上しているだけでなく、そのうち67%が既にECサイトを利用した経験があり、今後も益々EC業界は熾烈な戦いが見込まれる。

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ビジコンとダンスに関する雑記

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コンテストの為に踊るのか、何の為に踊るのか。審査されることに悪い意味で慣れてしまうと、自分を見失ってしまうように感じる。不条理なことも沢山あるだろう。恐らく、ビジコンだけでなく、甲子園やサッカー、部活やサークルでも、きっとそうだったと思う。

勝てそうだから、流行だから、このスタイルにしよう、という発想が非常に効率が良いのは間違いない。勝ちに拘るならば、きっと、それが正しい。でも、勝っても嬉しくないだろう。よく分からないが、自分自身の信念、核心の部分を曲げてしまったら、勝てたとしても、素直に楽しめなくなっているような気がする。(勝ちに拘るのが信念な人間は素直に楽しめると思う。)

最近、ビジコンもダンスイベントも、多くの参加者や観覧者にとっては、コンテストの結果自体に大した意味は無いのかもしれないと思えるようになった。国内のダンスコンテストで目立った結果が出せない人間が、気付いたらシルクドソレイユに入団していたり、CMでダンスを踊っていることもザラにある。コンテストの結果と、社会での本当の需要は多少は乖離している。ビジコンも、そうなのかは、よく分からない。

仲間について。コンテストの現場で出会う仲間は、非常に大切さを感じる。アドレナリンのピークというか、本気でぶつかった敵味方には敬意を抱くものだ。コンテストの概要自体は、メディアで情報を吸い取ることはできるかもしれないが、現場に出ない限り、それ相応の密度の薄さの人的信頼関係しか構築できない。(だから現場に出ることに億劫にならないようにしたい。)

世の中で上手く立ち回っていく為には、人当たりの良さやバランス感覚が優れた人間のほうが有利だろう。だが、自分自身は、尖った不器用な人間が大好きで仕方がない。めちゃめちゃ好き。というか、正直、立ち回りだけが非常に上手い人間は苦手だ。信念のないチャラ男が嫌い。自分自身も、ミーハーボーイであるので、チャラくならないように気をつけたい。

気分を悪くさせてしまったら、失礼しました。以上、ビジコンとダンスに関する中二病丸出しの雑記、ビジコンに初めて携わった個人的所感の備忘録。死ぬ程、信念を貫いた作品は、結果はどうであれ、意味もあるし、記録には残らなくても記憶に残る。でも、やっぱ、お金とか結果も大切だ。健康で文化的な最低限度の生活という言葉があるが、一度、上がってしまった生活水準を下げるのは難しい。そして、その結果、リスクのとれないツマラナイ人間になってしまう。

意識の高い現場にドップリ浸かるのも刺激的であるし、あえて、脱線してみたり、シリコンバレーとは真逆の場所に突っ込むのも面白いと思う。カンボジアのスラム街に突っ込めという話ではない。江戸川区や足立区あたりの、運転免許更新センター、携帯電話ショップ、スーパー銭湯にもリアルがあると感じる。

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東南アジアのバイク市場規模感/792万台2014年度インドネシア

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インドネシアにおけるオートバイの登録台数は6500万台、ベトナム 3700万台、タイ 1970万台程度である。今後、中国、インド、インドネシアが三大市場となる見込み。また、台湾はおよそ2人に1台、タイは3人に1台、インドネシアは7人に1台。二輪車製造業者協会(AISI)の発表によると、インドネシアの2014年のオートバイの販売台数は792万6104台。

 

インドネシア二輪車製造業者協会(AISI) 統計データ
http://www.aisi.or.id/statistic/

 

平均年齢23歳 バングラデシュ

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平均年齢23歳、人口約1億6000万人であるバングラデシュに進出する企業が増えている。チャイナプラスワン、インドのオフショアとしても進出先候補であり、EPZと呼ばれる経済特区での環境も魅力的であるようだ。2015年1月時点で、232社進出、過去4年で2倍以上に増加。実質GDP成長率が10年に渡り約6%と安定的に推移。

1億6000万人の人口に対し、既に1億2200万回線の携帯電話ユーザーを、既に抱えている。月収2〜7万円程度の中間層はアンドロイドのシェアが高いが、富裕層はiPhoneを利用しているようだ。また、インドネシアと同様で、Facebook、LINE、WECHAT等で、コミュニケーションを取っているようだ。隣国インドでは、OSとしては、Androidが約50%、Series40が約20%のシェアを占めている。機種としては、SamsungNokia、双方が約30%程度を占めている。

バングラデシュは、地理的には、中国13億人、インド12億人、アセアン6億人の中心地にあり、地理的中間地点としても機動性がある。また、日本の約4割、つまり、北海道+東北程度の面積であるが、人口は日本よりも多い。ノーベル経済学者アマルティア・センノーベル平和賞グラミン銀行ムハマド・ユヌス氏なども輩出している。

政情不安や電力不足・停電などのインフラ、従業員の賃金上昇、現地人材の確保など課題は多岐に渡るが、豊富で安価な労働力、市場の大きさ、将来性などに価値を見出し、縫製関連の広い裾野産業などを活用しながら進出している。

 

<繊維>

小島衣料、東レ、ナカノ、丸久、マツオカコーポレーション、ユニクロ、夢企画、ロウリン、YKKなど

<製造業>

味の素、ニプロ、ラ・マーレ、ロート製薬雪国まいたけなど

<商社>

伊藤忠商事、NI帝人商事、住友商事蝶理豊田通商、丸紅、三井物産三菱商事など

<物流>

川崎汽船近鉄エクスプレス、鴻池運輸、日本通運日本郵船など

<検品>

アサヒ・リンク、QTEC、ケンツー、ジーエフ、ハマキョウレックスなど

<その他>

大林組KDDINTTドコモ清水建設ワタミなど

 

バングラデシュ進出日系企業の最前線
2015年5月 日本貿易振興機構
http://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/02/e18c6e8a442398ab/bangla_saizennsenn_rev.pdf

 

世界40カ国、主要モバイルシェア状況
https://www.globalmarketingchannel.com/press/survey20141112

Bukalapak / Achmad Zaky 飲食店経営失敗からインドネシア最大級ECサイトへの軌跡

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Bukalapakとは、C2CのECサイトであり、特に個人や小規模販売者に注力している。インドネシア最大級のECサイトのひとつだ。2014年の取引額は、80万ドル以上。80万人以上の販売者、500万点以上の製品数。現在従業員は200〜500名。2011年9月にCEO Achmad Zaky氏、CTO Nugroho Herucahyono氏によって開設。2011年7月にBatavia Incubator、2012年9月にGREE Ventures、2014年2月にGREE Ventures, 500 stratups, Aucfan, IREP、2015年2月にEmtek Groupから資金調達。

CEO Achmad Zaky氏は中部ジャワで育ち、両親は中学校の先生であり、両親は彼が政府や大企業で働くことを望んでいた。しかし、小さい頃から大金を稼ぎたかった彼は、両親と決別し、Bukalapakを立ち上げた。Bukalapak創業の原体験とも言えるのは、小学校時代に父親からパソコンを買い与えられたことであり、そこからテクノロジーにのめり込んでいった。また、友人の多くがバンドン工科大学に進み、起業を志していたこともあり、彼自身もバンドン工科大学に進学した。

バンドン工科大学では、2年次にプログラミングコンテストの賞金で、ヌードルショップ事業に着手。ヌードルショップ事業には失敗したが、その後もコンピューター関連で数々の受賞を果たし、Batavia Incubatorの目に留まった。そして、Bukalapakに至った。

彼は、失敗を恐れず、失敗から学び続ける重要性を説いている。恐らく、ヌードルショップの失敗が無ければ、今のBukalapakの成功は無い。また、現在、彼の妻は仕事を辞めて、イスラム女性専門のベール、ヒジャブのオンライン販売事業に着手中。

インタビューでAchmad Zaky氏は、約500万人程度のインドネシアのEC利用者の母数を増やしたいと述べている。現在、インドネシアでは7000万のFacebook利用者、1000万のニュースサイト利用者が存在し、EC利用者の潜在力を確信している。ゆくゆくは、ワンクリックで、朝に注文したものが、夕方に届く便利なサービスにしたいと考えている。

Bukalapakの在るべき姿として、個人経営、小規模経営への思い入れがあり、インドネシア原産の良い製品を、島々や距離を関係なく繋ぎ、インドネシアが誇るサービスにしたいという目標がある。中国、アメリカ、日本に、それぞれ独自のNo.1のECサイトがあるように、インドネシアECサイトNo.1として、Bukalapakを、インドネシアを盛り上げたいという想いがあるようだ。

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https://www.bukalapak.com/

https://www.youtube.com/watch?v=lmKsOMUemnY

Achmad Zaky インタビュー

Android/iOS/BB ジャカルタ地図

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緑はAndroid、赤はiPhone、紫はBlackBerryを示している。iPhoneジャカルタ中心部、特にビジネス街、高級マンションエリアに密集しているのに対し、BlackBerryが万遍なく人が住めそうなエリアには普及しているのが印象的だ。

BlackBerryほどではないが、Andoroidも郊外まで進出していることが分かる。ただ、工業団地付近の所得、一般的に月収1〜3万円程度では、どうしてもiPhoneの購入は難しいのであろう。現在、インドネシアではiPhoneは11万円程度であり、インドネシア平均世帯年収の4割弱を占める価格帯となっている。

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https://www.mapbox.com/labs/twitter-gnip/

http://www.webpagefx.com/blog/general/how-much-an-iphone-costs-around-the-world/