IndonesiaStartupNews

東南アジア界隈について

Ralali と日系製造業

 

f:id:ayominum:20150927162931p:plain

http://www.ralali.com/

Ralaliとは、インドネシア事業者向け間接資材マーケットプレイス。既に、East VenturesやCyberAgent Venturesからの出資を受けており、今後の事業拡大が期待されている。現時点でも、インドネシア事業者向け間接資材マーケットは7兆円規模。また、現在、約1763社の日系企業インドネシアに進出し、日系製造業は932 社であり、構成比 53%を占めている。昨今、ジャカルタ首都圏の最低賃金上昇に伴い、日系中小企業のジャカルタ圏外への進出が目立っている。こうした状況下で、RalaliのようなB2Bサービスは、痒いところに手が届く存在になることだろう。

インドネシアの日系中小企業は、日本国内とは全く勝手の違う環境下にあり、金型だけでなく、ネジやビスに関しても、調達に慎重な姿勢を見せている。実際、ジャカルタ東部チカランでの工業地帯での日系製造業、ネジ1本の調達の為に片道1時間かけるようなことは珍しくない。Ralaliが認知されることにより、業務での無駄を減らし、現場監督者は生産管理に注力できるようになるかもしれない。さらに、地方と首都圏、大企業と中小企業の工業能力の格差が縮まっていくかもしれない。

f:id:ayominum:20150927163430p:plain

CEO Joseph Aditya氏CTO Kelvin Wijaya氏により、2013年にRalaliが設立された。CEO Joseph Aditya氏は、オーストラリアの大学を卒業しているが、日本語も堪能であるようだ。一方、CTO Kelvin Wijaya氏は、インドネシア国内の大学を卒業しており、現在は家庭教師マッチング事業にも着手している。